副鼻腔の正面図
鼻腔の血管・神経系図
子供の鼻水、鼻詰まり Q&A

Q子供の鼻水、鼻詰まりが一週間続いています

  病気なのでしょうか?

鼻水は鼻の粘膜に潤いをもたらし、また鼻に入った異物を取り除くために鼻腔から分泌さ
れるものです。また粘膜を腫らして、異物を奥まで吸い込まないようにしているのが鼻詰
まりであり、これらは体の自然な防御反応と考えられています。子供の粘膜は未熟で弱い
ので鼻水が出やすく、また腫れやすいために大人に比べてこの防御反応が強く現れます。
ですから一時的な鼻水や鼻詰まりですぐに治るようであれば、病気ではありません。

しかし症状が一週間以上持続している場合には、以下の疾患を考える必要があります。

1)カゼ(急性鼻炎):ウイルス感染によるもので、くしゃみを伴うことがあります。
症状は
23日でくしゃみは改善し、鼻水の性状(水様性から粘性、粘膿性へ)は変化し、
12週間で多くの例では良くなります。

2)アレルギー性鼻炎:花粉症や通年性アレルギー性鼻炎などに分類されますが、持続的な
くしゃみ、鼻詰まりとともに水様性の鼻水が特徴的です。特に花粉症では目のかゆみを伴
うことがあります。

3) 急性副鼻腔炎:持続的な鼻詰まり、粘性の鼻水が特徴的です。くしゃみを伴うことは
ありません。

4) 異物:乳幼児で一側性の異臭を伴う膿性鼻汁を認める時には、これを疑います。